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『偶然』をキャリアに活かす方法

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今回はキャリアコンサルタント視点のお話です。

 


キャリアコンサルタントの座学を学んだ中で
好きな理論があって、それが
「プランド・ハップンスタンス理論」(計画的偶発性)
です。

この理論のポイントは
キャリア形成の8割が偶然によって決まる
ということです。

ポイントを3つの要素で述べると
◇変化の激しい現代において、
 キャリアの8割は偶然の出来事によって形成される
◇偶然の出来事を利用して、キャリア形成に役立てる
◇自ら偶然の出来事を引き寄せるよう働きかけ、
 積極的にキャリア形成の機会を創出する

それまでのキャリア論では、
目指すゴールを定めてキャリアステップを具体化し、
それに向けて経験を積み重ねていく、
という考え方が主流でした。

しかし、心理学者のクランボルツという教授が
米国・社会人に行った調査によると、
18歳時点でなりたいと思っていた職業に
就いた人の割合は、
わずか2%であることがわかったのです。

多様性やグローバル化、先進技術の発展による
変化の激しい現代では
5年後、10年後を予測することは非常に困難に
なってきました。

キャリアに関しても同じことが言えて、
遠い未来のキャリアを設計し、そこから逆算する
考え方よりも、偶発的な出来事からチャンスを掴み、
自らのキャリアに活かしていくという考え方が
より受け入れられるようになったのです。

思い描いた目標やキャリア形成が
できなくなることは一見マイナスな出来事
のように思いますが、そのことが転機になり
思いがけない方向に進みつつも成功した、
というケースは珍しくないですよね。

これはつまり偶然の出来事を利用(活用)し、
自分のキャリア形成にプラスに働きかけるよう
自ら行動を起こした結果、そのような
キャリアになったということだと思いますので
いかに偶発的出来事を自分のものに
転換していくか、という考え・行動が
重要になってきます。

そしてこのプランド・ハップンスタンスでは、
偶発性を受け入れると同時に
自ら偶然の出来事を引き寄せるアプローチが
重要であり、実践ポイントとして
次の五つの行動指針が挙げられています。

以下webページより抜粋。

1.好奇心
 興味関心のある分野にとどまらず、
 普段から視野を広げるよう努めること。
 アンテナを鋭敏にしておくことで、
 新しいことに挑戦したい意欲が
 湧くこともあります。

2.持続性
 失敗してもあきらめず向き合うこと。
 困難を避けたり苦手意識を持ったりすると、
 その先にある可能性が閉ざされてしまう
 ことがあります。

3.柔軟性
 こだわりや理想にとらわれて、行動や
 思考を狭めないこと。常にフレキシブルな
 姿勢で臨機応変な対応を心がけます。

4.楽観性
 失敗や困難もポジティブに捉えること。
 何が起きても良い方向に行くと信じる態度は、
 自分自身をプラスの方向に運びます。

5.冒険心
 リスクを恐れず行動すること。
 不確実性の高い環境において失敗は
 つきものです。ある程度のリスクは
 引き受ける心構えが大切です。

プランド・ハップンスタンス理論では
偶然の出来事や出会いを、たとえ計画通りの
キャリアステップでは無かったとしても
ポジティブに捉え、まずは挑戦してみようという
スタンスを唱えています。

私自身、大学卒業後社会人になってから
2度の転職をし、現在勤めている会社は
3社目になりますが、
今思えば全て、全く計画とは違います。
※転職タイミングなどは特に
 計画はしていませんでしたが・・・。

とある会社はある日突然代表(社長)が
変わり新社長になってから
ありとあらゆるやり方や制度、指針などが
変わってしまい回りの人も次々に
退職してしまっていったり、、、
またある会社はストレスで精神的に
まいってしまい咳が止まらなくなってしまったり・・
ただ、そういったタイミングで
ありがたいお声掛けをいただいて
今のキャリアを選んできました。

ネガティブ要素もたくさんありましたが
その都度自分で考え、悩み、選んで
今のキャリアがあると思っています。

上記5つの行動指針で言えば
1、3、4、5は我ながら行動できていたと
思ってます。

それと以前キャリア・アンカーについて
書いた記事でも述べたように

仕事(キャリア)の選び方 - バリキャリ主婦の日常 ~フランチャイズビジネス勉強中✎~

「人」の要素で仕事を選んできた背景も
ありますが、
いずれにせよその人との出会いも半ば
「偶然」であり、その偶然も今となっては
計画的偶然であって、むしろ必然的に
現在のキャリアや行動が選び取られている
ような気もしてきます。。。

なんか哲学的な話になってきてしまったような・・。


話は戻りますが
この「プランド・ハップンスタンス理論」を
勉強したタイミングは
2度の転職を経験した後でしたが、
自分のキャリアに当てはめてみたら
まさにこの理論が当てはまっているな、、
と感じて親近感から、この理論に
愛着が湧いていました。

キャリアに悩んでいたり、
特に悩んでいなくて現状に満足している方
だとしても、いつ何時どんな転機が
訪れるかわからないですから、
この理論の行動指針を意識して
仕事に取り組んで過ごしてみるのも
良いのではないかと思いました。

今回はキャリアコンサルタント勉強時に
学んだ理論についてご紹介してみました。

今回もここまで読んでいただいて
ありがとうございました!